こんにちは。広報担当の久米です。
激動の2020年も残すところあと2週間。前半活動すること自体制限されていたこともあり、時間の感覚がこれまでとは違うようで、ふと気が付けば「今年が終わってしまう!」ということに慌ただしさを感じずにいられません。
家で過ごす時間が長く、住まいや暮らし方に目を向ける機会が増えたのも今年の特徴だったのではないでしょうか。
そして、今年の冬は新型コロナの感染予防対策が不可欠な暮らし方が求められています。
密室回避の観点から、多くの人が意識するようになった「換気」ですが、寒い季節になってくると、どうしてもおろそかになりがちですよね。
しかし、「部屋が寒くなるから」「暖房費がもったいないから」といって、換気をしないでいると、室内の空気がよどんでしまい、人の健康にも住まいにもよくない影響を与えます。
汚れた空気を入れ替えるためにも、そして、この冬を健やかに乗り切るためにも、「冬こそ換気」を心がけましょう。
【住まいにおける換気のポイント】
換気の方式には、ファン(送風機)などを利用した「機械換気」と、窓などの開口部から外気を取り入れる「自然換気」があります。
2003年7月以降に建てられた戸建住宅やマンションの場合、機械換気設備(24時間換気設備)の設置が義務づけられています。一定の換気性能は確保されていますので、まずは機械式換気設備がきちんと機能しているかを確認してください。それでも不安な方や、2003年6月以前の建物にお住まいの方は、窓開けによる自然換気が有効です。一般的に自然換気は機械換気よりも大きな換気量が期待できます。
■機械換気設備が設置されている住まいでは―
部屋の壁や天井にある給気口から外の空気を採り入れ、トイレや浴室、キッチンなどにある排気口から汚れた空気を輩出するよう設計されています。しかし、24時間換気システムの電源が「オフ」になっていたり、給気口や排気口が閉じていたり、家具や障害物などでふさがれていると、きちんと換気することができません。年末の大掃除の際には、ご自宅の24時間換気システムが「オン」になっているか、給気口・排気口が開いた状態になっているかを確認してみてください。
■窓を開けて換気する「自然換気」の住まいでは―
窓を開けて換気する際は、1カ所だけでなく、2カ所の窓を開けることが大切です。風の入口と出口を設けることで空気の通り道が生まれ、より効率的に換気できます。
無色透明できれいに見える空気でも、実は様々な汚染物質を含んでいます。換気によって室内の空気と外の空気を入れ替えることで、細菌やウィルスをはじめ、様々な汚染物質を外に排出したり、薄めることができますよ。