こんにちは。広報担当の久米です。
今回はひら木の家を語る上で欠かすことのできない断熱・気密をあらわす単位についてのお話です。
皆さんも最近耳にすることも増えてきたかと思いますが、そもそもそういった単位にはどのようなものがあるのでしょう。
Q値とUA値は、熱の逃げる量。C値は、家の隙間の大きさ。暖房負荷・冷房負荷は、家を快適に保つために必要なエネルギーの量を表します。いずれも数値が少ないほど、熱が逃げにくくあたたかい住宅になります。
Q値とは
熱損失係数(W/㎡・K)の略称。外壁・床・天井・屋根・窓などの面を貫通して逃げる熱と換気によって逃げる熱の合計を延べ床面積で割ったもの
UA値とは
外皮平均熱貫流率(W/㎡・K)略称。換気を含まない、外壁・床・天井・屋根・窓などの面を貫通して逃げる熱を外皮面積で割ったもの。
気密性能を表すC値とは
C値は相当隙間面積といい、延床面積当たりの隙間量(㎠/㎡)を表します。例えば床面積100㎡の家の場合、C値が4㎠/㎡だと20㎝角の穴が壁にぽっかり空いている状態です。
今の新築住宅には24時間換気が義務化されていますが、それを想定通りに稼働させるためには気密性能が重要なポイントになります。気密性能が良くない家だと想定通りに換気システムが稼働できないからです。
年間暖房負荷、年間冷房負荷とは
断熱(Q値、UA値)性能と気密(C値)性能が同じ家でも、気象条件や冬の日射取得、夏の日射遮蔽の良し悪しによって、冬の暖かさ、夏の涼しさは異なります。実際に暮らした時の暖かさ涼しさの感覚を示す単位としてもっとも優れているのが、これらの条件を加味した年間暖房負荷/年間冷房負荷(kWh/㎡・年)です。地域の気象データをもとに、1年のうち暖房期間5、6カ月程度の期間、家中の暖房(設定20℃)し続けるとした場合に投入しなければならない熱量を暖房負荷、冷房期間2、3カ月程度の期間、家中の冷房(設定27℃)し続けるとした場合に抜き取らなければならない熱量を冷房負荷といいます。
ひら木の家づくりではこういった単位を使って、お客様と打ち合わせをすることもあります。ひら木の家をより深く知っていただく際には、こういった数値をもとにお話ししたり、実際に建築中の建物も適正な時期に数値測定しています。
ひら木は「高断熱+高気密+高耐震性」の家をつくることで、皆さまが「安全」かつ「健康」に暮らせるよう支えてまいります。