「よくメンテナンスフリーの外壁材と聞くけれど、本当にメンテナンスがいらないの?」
このような疑問をお持ちの方もいるかと思います。
今回は、注文住宅をお考えの方へメンテナンスフリーの外壁が存在するのか解説します。
メンテナンスフリーの外壁材はあるの?
完全にメンテナンスフリーの外壁はいまの段階では技術的に実現していません。
しかし、外壁材自体の耐久性を高めたり、セルフクリーニング機能を持たせたり、耐侯性に優れた材料や施工方法を採用することで、メンテナンスまでの期間を長くすることができるようになってきました。
「破損しにくい」「汚れにくい」というように外壁材自体の耐久性を高める技術に伴い、「メンテナンスフリー」に近い状態になっていますが、実際は恒久的にメンテナンスが必要ないということではありません。
外壁材の種類によって劣化症状やそれぞれに適したメンテナンス方法も異なるので、注文住宅をお考えの方は予め知っておくとよいでしょう。
外壁材によってメンテナンスが必要な時期は違う?
住宅の外壁材には、最も普及しているサイディングをはじめ、モルタル、ALCボード、タイルなど様々な種類があります。
そして、外壁材は種類によって見た目はもちろん性能等にも多くの違いがあり、劣化症状やそれに対するメンテナンス方法もそれぞれ異なります。
一般的に外壁のメンテナンス時期は10年前後と言われていますが、劣化症状によっては早めに対処する必要があります。
1)サイディング
サイディングは、窯業系/金属系/木質系/樹脂系の4つに分類されます。
中でも窯業系サイディングは日本の住宅に使用される外壁材の約70%を占め、近年では最も選ばれています。
主な劣化症状は、おおまかに目地のシーリングの劣化、サイディングの表面塗装の劣化、サイディング自体の劣化です。
劣化を放置し、時間が経過するほどメンテナンス範囲は広がり、それに比例してかかる費用や時間もどんどん増えてしまいます。
症状に合わせて早めに対処することが重要です。
2)モルタル
モルタルは、窯業系サイディングの次に高いシェアを占める外壁材です。
曲面にも施工ができ、リシン・スタッコ・吹付けタイルなど、仕上げ方に自由度があります。
モルタルは現場で職人が施工するため、こまかな好みを反映した外壁に仕上げることができます。
シーリングは使用していないため、シーリングの補修は不要ですが、ひび割れが発生しやすいのでこまめなメンテナンスが必要です。
主な劣化症状は、ひび割れ、チョーキング、カビ・藻の発生、塗膜の浮き・剥がれなどです。
特にひび割れは建物内部に水が浸入する経路となり建物自体の劣化につながるので早急発見・早期補修していきましょう。
3)ALCボード
ALCボードは軽量気泡コンクリートとも呼ばれます。
重量は、コンクリートの1/4と軽量で断熱性・防火性・遮音性に優れているという特徴がありますが、水や湿気を吸いやすいため、防水性を保つために定期的な塗装メンテナンスが必要です。
4)タイル
タイルは、他の外壁材に比べて耐久性が高く、経年による劣化や変質もほとんどない外壁材です。
他の外壁材に比べると初期費用は高額になる傾向がありますが、塗り替えも必要ないなど、メンテナンスにかかる費用が抑えられます。
タイル自体は、他の外壁材に比べて耐久性が高いですが、タイル以外の部分で定期的なメンテナンスが必要です。
接着面や目地の部分は劣化するので10年に1度はメンテナンスを行いましょう。
ひら木では、ほぼメンテナンスフリーに近い外壁も取り扱っており、ご要望に応じご提案させていただいております。
また、いつまでも丈夫で長持ちする建物として持続していただけるように定期点検を実施し、 外壁メンテナンスが必要な時期をご案内しております。
まとめ
今回は、メンテナンスフリーの外壁があるのかをご紹介しました。
外壁は確実にメンテナンスする必要があり、住まいを劣化から守るためにもその時期を知っておくことが大切です。
ひら木では、メンテナンスのことも考えた家づくりをご提案しています。
注文住宅をお考えの方は、お気軽にご相談ください。