家づくりをはじめると「家事動線」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?
実際に生活を始めると、家事動線の良し悪しで快適性が大きく左右されることも。
そこで、今回は主な家事に焦点をあてて、家事動線のよい家を作るためのポイントを紹介いたします。
料理するときによい家事動線とは?
食事を作り、食べることは毎日の生活の基本です。
料理をする際に、キッチンが使いにくかったり無駄な移動が多かったりするとストレスになります。
調理をする際の主な動作は「出し入れする」「洗う」「下ごしらえする(切る)」「加熱する」の4つです。
これらの動作が行われる冷蔵庫・パントリー、シンク、作業台、コンロの位置は、キッチンのレイアウトを考える上で重要なポイントです。
この4つが近ければ近いほど無駄な動作や歩数を減らすことができ、調理動線が短くなります。
ただし、それぞれの配置を近づけすぎると作業スペースが狭くなり、逆に動きにくくなるので注意しましょう。
キッチンは調理しやすさだけでなく、配膳や後片付けがラクな動線になっていること、シンクや手元の汚れ物が丸見えにならないようにすることにも注意するとストレスが軽減されます。
また、キッチンでの作業と並行してほかの家事を効率よく行えるようにしておくことも重要です。
例えば、キッチンを家の中心に配置すると各部屋との動線が短くなり、炊事、洗濯、掃除などの家事効率をよくすることができます。
回遊動線がつくれるので、状況に応じて最適なルートを選ぶこともでき、家事の負担を軽減することができます。
掃除や洗濯によい家事動線とは?
掃除の動線のポイント
収納スペースの位置と掃除機をかけるルートづくりがポイントです。
掃除は使った物を片付けることからはじまります。
物を使う場所とそれを収納する場所が短い動線でつながること、または使うその場所に収納があることが大切です。
収納する場所までが遠かったり、その都度手間取るような収納や容量の足りない収納では、片づけが面倒になります。
最短距離で物の出し入れができ、効率よく片付けられる動線になっているかプランを見ながら行動をイメージしてみましょう。
あわせて、掃除機をかけるルートづくりを考えましょう。
掃除機を入れている掃除用具入れからスタートして、各部屋を回り、集めたごみを外に出すまでを一筆書きのような動線が作れると毎日の掃除機掛けもスムーズになります。
またロボット掃除機を利用する際は、もっとも効率よく各部屋を回れるように充電用ホームベースを設置するとよいでしょう。
洗濯の動線のポイント
洗濯には、脱ぐ→洗う→干す→たたむ→収納するという5つの作業が含まれます。
これらの作業を行う場所をできるだけ同じフロアに集約して洗濯動線を短くまとめると、洗濯の効率は飛躍的にアップします。
洗濯動線が1階と2階など複数階にまたがる場合には、少なくとも洗う→干す→たたむの3つの作業をまとめるとよいでしょう。
洗濯機を洗面脱衣室に置くのであれば、物干し場までの距離をなるべく短くすることで家事の負担が軽減できます。
「テレビを見ながら洗濯物をたたみたい」「洗濯と料理は同時に済ませたい」といった住まい手の要望や面積上の制約が関係する場合がありますが、浴室・洗面脱衣室・物干し場所・収納の動線を整理して洗濯動線を考えることが重要です。
まとめ
今回は、主な家事に焦点をあてて、家事動線のよい家を作るためのポイントをご紹介しました。
料理・掃除・洗濯は毎日繰り返される家事です。
こうした家事の負担を軽減するためにも、家事動線をなるべく短く適切にとることが重要です。
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