リビング階段とは、階段がリビング内に配置された間取りのことをいいます。
他の階に移動するためにはリビングを通る必要があるため、家族同士顔を合わせる機会が多くなるのが特徴といえます。
吹き抜けとリビング階段を組み合わせることで視界が広がり、開放感がある空間にすることもできます。
そこで今回は、リビング階段のメリット・デメリットについてご紹介します。
リビング階段のメリット
1)開放的なリビングになる
階段がリビング内に設置されることで上階と下階がつながるため、圧迫感が軽減して視覚的に部屋が広く感じられます。
さらに吹き抜けと組み合わせることで、採光量が増えるとともに開放感も得られます。
2)家族とコミュニケーションがとりやすい
他の階に移動するためにはリビングを通る必要があるため、家族が顔を合わせる機会が多くなるのが特徴のリビング階段。
リビング階段で1階と2階がつながっているため、リビングを経由して2階にある居室に向かう際にはリビングにいる家族と必ず顔を合わせ、何気ない会話をする機会も増えます。
またリビング階段を通して、1階と2階が連続した空間となるため、家のどこにいても家族の気配を感じることができます。
食事のタイミングなどにリビングから声をかけても、そのほかの居室に心地よく伝わり、家族のコミュニケーションがとりやすいのもうれしいポイントです。
3)リビング階段下を様々な用途で活用できる
リビング階段の下に収納スペースを配置することで、リビングに集まる様々な「家族の共有物」や「置き場所が定まりにくい物」を収納することができ、すっきりと片付いたリビングにすることができます。
また棚板と組み合わせてワークスペースにしたり、置きたたみを敷いてキッズスペースにしたりと多目的スペースとして活用することができます。
リビング階段のデメリットと解消策
1)空気の流れを感じやすく、冬は寒いと感じる
一般的に空気は暖かくなると上昇し、冷たければ下に滞留するという性質があります。
リビング階段を設けて特に「寒い」と感じるのは冬場で、リビングで暖房をかけていても暖気が上階に上がり、冷気は下階におりてきてしまうからです。
快適な温度にしようとすると大きなエネルギーが必要となり、無駄な光熱費がかかってしまうこともあります。
高性能なサッシや断熱材を利用した高断熱高気密住宅にすれば、リビング階段のある間取りでも寒さに困ることはありません。
高断熱高気密住宅では、熱の流出入が最小限に抑えられて1階と2階の温度差が最小になるので快適な空間を維持することができます。
リビング階段によってほかの階とつながっているのでエアコンを能力の大きいものにしたり、床暖房と併用したりすると冷暖房効率が上がります。
また、暖かいまたは冷たい空気の流出入を抑えるために、ロールスクリーンやドアをつけることも有効です。
2)音やニオイが気になる
リビング階段を通して、1階と2階がつながっているので音が響きやすいのも難点です。
リビングでの会話やテレビの音が聞こえて「勉強や仕事に集中できない」「音が気になって眠れない」といったお悩みもよく耳にします。
音と同様にキッチンで料理している際のニオイも伝わりやすいです。
音やニオイについては、その発生源とリビング階段になるべく距離をとって配置したり、間取りを工夫したりすることで問題を軽減することができます。
3)プライバシーの確保が難しい
家族同士のコミュニケーションが取りやすいという反面、「一人きりになりたい」「自分だけの時間と空間がほしい」というプライベートを最優先するのは制限されることがあります。
また来客時には、リビングで過ごされるかリビングを経由してほかの居室で過ごされるかによっても異なりますが、どんな場合もお客様の視線は気になるものです。
リビング階段を検討する際は、プライベートな空間と共有部分を分けることが難しいということも意識しておくとよいでしょう。
まとめ
今回は、リビング階段を設けるメリットとデメリットについて、さらにはデメリットの解消方法についてご紹介いたしました。
ひら木では、リビング階段を設けても冷暖房効率が良く、保温能力が高い高断熱高気密住宅をご提供しております。
デザイン性と機能性を兼ね備えた理想の家づくりをはじめたくなったら、ひら木までお気軽にお問合せください。