新築で注文住宅を建てるのであれば、「リビングはいまの住まいよりも広くしたい」と考える方が多くいらっしゃいます。
とはいえ、敷地面積や間取りの取り方によってはリビングに確保できるスペースにも限りがあります。
一般的にどのくらいの広さがあれば快適なリビングになるのでしょうか。
そこで今回は、LDKの基本的な意味、さらにリビングの平均的な広さについて説明します。
LDKってなに?リビングとダイニングはどう違う?
家づくりを始めるとよく目にするのが「LDK」。
これはリビングダイニングキッチンのことで、居間をあらわすリビングの「L」、食事をする場所であるダイニングをあらわす「D」、キッチンをあらわす「K」の3つが一体になったひとつの空間を意味します。
リビングとダイニングの違いは、テレビやソファーが置いてあるような「居間」と、キッチン近くでテーブルがある「食事をする場所」を厳密に分ける考え方に基づくものです。
実際にはリビングで食事をとる家庭も多く、リビングとダイニングの境目はあいまいになってきています。
この「LDK」には基準が定められており、間取り全体の居室数が1部屋の場合は8帖以上、2部屋以上の場合は10帖以上ないと「LDK」とはいえません。
居室がいくつあるかによりますが、一番大きくてキッチンのある空間が8帖または10帖を満たしていないと、その空間はダイニングとキッチンが一体となったダイニングキッチン「DK」ということになります。
リビングの平均的な広さとは?
リビングの広さが大体どのくらいなのかイメージしてみましょう。
一般的なアパートのLDKの広さは10帖~15帖です。
1人暮らし、カップルやご夫婦など住む人の数が少なければ十分な広さです。
ここでいう1帖(じょう)という広さは910㎜×1,820㎜の長方形で囲まれた空間を指します。
昔の畳1枚を1畳(じょう)というのと同じ意味ですが、今は洋室が多いので、「帖」という方がよく使われています。
広さの感覚は一人一人違うので、同じ広さでも実際に生活してみると狭いと感じる人もいる一方で、十分な広さだと感じる人もいます。
注文住宅で一般的なのが16帖~22帖の広さのリビング。
なぜその広さが多いのかというと、16帖の広さがあればキッチン、ダイニングテーブル、ソファー、TVを置いても狭いと感じないからです。
限られたスペースしか確保できなかったとしても設計の仕方次第で、キッチンにカウンターを作ってダイニングにしたり、ダイニングをリビングを兼用したリビングダイニングにしたり、吹抜けを取って空間を広く見せたり、コンパクトながらも広がりを持ったリビングにすることは可能です。
家全体の間取りのバランスを踏まえて、リビングに少し広さが取れれば18帖や20帖と大きくすることができます。
広さに関心が向けられることも多いですが、リビングの用途も大切なポイントです。
家族が何人いるのか、ソファーに座るのか床に直接座るのか、どの時間に集まることが多いのか、お客さんは来るのか、何をして過ごすのか、 ご家族ごとに心地よく過ごせるリビングは異なるのは当然のことといえます。
また、LDKの形によっても広さの感じ方は変わってきます。
自分たちが快適に過ごせるリビングがどのようなものなのか、ご家族でじっくり話し合って決めるのが重要なポイントです。
まとめ
今回は、LDKの基本的な意味、さらにリビングの平均的な広さについて説明しました。
リビングは、どんな暮らし方をするかによって必要になるスペースは異なります。
数字上の広さにこだわるよりも家族が心地よく過ごせる場所にすることを重視するとよいでしょう。
ひら木では、快適なマイホームを実現するためにお客様とスタッフが「家づくり」を共同作業で進めています。
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