はじめての家づくりで、一戸建ての木造住宅を検討される方が多いのではないのでしょうか?
実際、日本の一戸建て住宅の約9割を占めているというデータもあり、現在においても、鉄骨系の住宅が増える一方で、木造住宅は多くの方に選ばれ続けています。
木造住宅には、建材としてヒノキや杉をはじめとしたさまざまな木材が使用されています。
そこで今回は、木造住宅に使われる木材の中でも、耐久性に優れているヒノキの特性についてご紹介します。
構造材に選ばれるヒノキの特性とは
木造住宅の柱、梁、外壁、屋根、床など主要な構造部分に使用される木材を「構造材」と呼びます。 この構造材が腐ったり割れたりすると、家は外力に弱くなり、地震や台風などで倒壊する危険が生じます。
日本を代表する建築木材であるヒノキは、日本では古くから使用されおり、木造建築において最高品質の構造材として知られています。
ヒノキが建築材として優れている理由のひとつに高い強度を安定して維持する特性が挙げられます。
ヒノキは伐採した後に約200年間は強度を増し、伐採時の120%ほどまで強度が上がります。
その後、長い年月をかけて非常に緩やかに強度は落ちてはいきますが、1200年の時を経てなお伐採時と同程度の強度を維持しています。
日本最古の木造建築である法隆寺をはじめ、神社仏閣や歴史的建造物にも建築材としてヒノキが使われていることからも、ヒノキの優れた耐久性がうかがえます。
ヒノキには耐久性以外にも、耐水性があり虫や菌などに強いという特徴があります。
ヒノキ由来の成分としてよく知られているヒノキチオールは、殺菌力や抗菌力が強いことで知られていますが、台湾ヒノキには多く含まれるものの国産ヒノキには幹の一部に少量含まれるのみです。
一方、国産ヒノキに含まれる成分はヒノキオールで、抗生物質に耐性を持つ黄色ブドウ球菌に殺菌作用があることが確認されています。
また、αカジノールという成分には、木材を腐らせる腐朽菌の繁殖を抑える効果があり、ダニやシロアリを防ぐ防虫効果も認められました。
ヒノキを内装材に取り入れる際の注意点は?
ヒノキは木目が薄く、光沢があり、明るくナチュラルな印象でありながら高級感のある木材です。
天然素材のヒノキを無垢のまま床や壁などの内装材に使うことで、白く滑らかな美しさや表面の味わい深い色味の経年変化を楽しむことができます。
ヒノキの無垢材は触り心地がよく、同時に熱伝導率が低く断熱性に優れているので、年中快適に過ごせる空間づくりに向いています。
ただし、ヒノキはその特性から天然の化学物質を持っているので、化学物質に敏感な方は反応してしまう場合があります。
また、ヒノキ独特の香りは1000年経っても失われないとも言われており、香りがキツイと感じることもあります。
このようにヒノキは内装材として使う場合には注意を要する面も持ち合わせています。
まとめ
今回は、木造住宅に使われる木材の中でも、耐久性に優れているヒノキの特性についてご紹介しました。
ひら木では、土台・柱に耐久性、防水性、抗菌・防虫効果に優れたヒノキを構造材として使用しています。
住み心地がよく、長く安心して住める木造住宅を建てるなら、まずはひら木にご相談ください。