新築する家の照明は欠かすことのできないインテリアのひとつ。
照明器具は種類も多く、設置する場所や暮らす人の好みやライフスタイル、照明でどんな空間に演出するかによって、選び方も多岐にわたります。
家全体の印象や各部屋の雰囲気を大きく左右するので、家づくりの際に照明計画で悩まれる方も多いようです。
そこで今回は、新築時に照明として一般的なシーリングライトについて、後悔しない選び方を紹介します。
シーリングライトとは
シーリングライトとは、天井に直接固定するタイプの照明器具のこと。
室内で最も高い位置となる天井から広い範囲をまんべんなく照らし、部屋全体を均一に明るくすることができます。
天井に直接照明を取り付けるため、スペースをとらずに部屋をすっきりと見せることができるのもシーリングライトのメリット。
以前のシーリングライトは蛍光灯を使用するものが主流でしたが、現在はLEDライトが主流となっています。
LEDライトは消費電力が少なく電気代が抑えられることに加えて、蛍光灯と比較しても寿命が長いことが特徴です。
LEDライトを1日10時間程度点灯したとしても、8~10年は使用できます。
シーリングライトを選ぶときのポイントとは
自分の家を理想の空間にするためには、照明の選び方も重要です。
5つのポイントを押さえて、新築する際に、照明で自分の家を居心地のよい快適な空間に演出しましょう。
1)配線器具の種類
シーリングライトを取り付けるためには、住宅の天井にあらかじめ設置されている「引掛シーリング」コンセントという配線器具が必要です。
シーリングライトの種類によっては、部屋に設置されている配線器具に対応していない場合もあるので、施主側で照明器具の手配を検討している場合には注意が必要です。
新築する際には、照明計画にしたがって照明器具と配線器具が正しく対応しているかをしっかり確認しましょう。
2)部屋の広さ
シーリングライトを使用する部屋の広さや用途、使う人の年齢に合わせて最適な明るさのシーリングライトを選ぶことが大切です。
部屋の広さに対して照明の明るさが足りなかったり、多かったりすると不快感につながります。
部屋の広さによって必要な明るさの目安は規定されており、「ルーメン(㏐)」という単位を用いて表示されます。
部屋が広くなるほど、必要なルーメン(㏐)は高くなります。
勉強や仕事などで文字を書いたり、文章を読んだりすることが多い方の部屋には、基準の対応畳数より一段階ほど明るいシーリングライトを設置するとよいでしょう。
年配の方の生活空間にも明るめの照明がおすすめです。
3)好みの光の色
「光の色」によって部屋の雰囲気はガラッと変わり、勉強や仕事の効率も左右されます。
LEDシーリングライトには、「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類があります。
「電球色」は暖色系のオレンジ色の光です。
明るさを抑えた落ち着いた色なのでリビングや寝室、和室など家族団らんやリラックスを目的とした部屋におすすめです。
「昼白色」は太陽の光に最も近い自然な色です。
洋服選びやメイクをするとき、料理をするときなど、ものの「色」を確認する作業が発生する部屋に最も適しています。
自然な明るさが得られるので、書斎や勉強部屋にも適しています。
「昼光色」は少し青みがかったクールな印象の寒色系の色です。
細かい作業に集中しやすくなる効果を期待できるため、仕事や勉強、裁縫などをする部屋の照明に適しています。
調光・調色機能のある照明器具の場合は、明るさや色を用途やシーンに合わせて簡単に変えることができます。
しかし、このような機能のないタイプの照明器具の場合は、部屋ごとにあらかじめ用途やシーンを設定してどのような光の色の照明器具を設置するか決める必要があります。
4)デザイン
LEDシーリングライトには、様々な形やデザインの製品がありますが、もっとも一般的なデザインは円盤型のもの。
ほかにも、部屋をすっきりと見せる薄型のものやスタイリッシュなスクエア型のもの、木製や鉄製のフレームで装飾されたライトやスポットライト型のもの、シーリングファンが付いたものなど様々なデザインのバリエーションがあります。
デザイン性の高いシーリングライトを設置することで、インテリアのアクセントとしての効果も得られます。
5)機能
シーリングライトの中には、単純に部屋を明るく照らすだけではなく、明るさと色合い、それぞれを段階的に調節できる機能を搭載した調光・調色機能つきシーリングライトや、あらかじめ設定した時間にライトを点灯・消灯させることができるタイマー機能つきシーリングライト、インターネットと専用アプリを使用して機械や器具を遠隔操作できる機能(IoT対応)のシーリングライトなど、さまざまな便利機能を兼ね備えている製品もあります。
まとめ
今回は、新築時に設置する照明で一般的なシーリングライトについて、選ぶときの5つのポイントを紹介しました。
せっかく新築したのに「なんだか薄暗い」「まぶしくて落ち着かない」というように照明計画に失敗して後悔はしたくないものです。
多種多様なシーリングライトをうまく活用して、わが家に最適な照明計画をたてて快適な生活を手に入れましょう。
ひら木では、快適なマイホームを実現するためにお客様とスタッフが「家づくり」を共同作業で進めています。
皆さまのマイホームに対する理想や思いをぜひお聞かせください。