高気密住宅の基準とは?「C値」を学んで快適な住まいを実現しよう!

高断熱高気密住宅という言葉は、一般的にも多く耳にするようになりました。
家づくりの際に、サッシや断熱材を性能重視で選ぶなど、高い意識をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、断熱性能だけを上げても、気密性能が低ければ本当に快適な家は実現しません。
今回は、省エネで快適な家づくりをしたいと考えたら、絶対に知っておくべき「C値」について解説。
高気密住宅として必要なC値の目安、具体的な見方についてお伝えします。

快適だけじゃない、「高気密住宅」は省エネで健康的!

高気密住宅とは、家中のすき間を出来るだけ無くすことで、外気が入りづらく、室内の空気も逃げにくくした住宅の事です。
空気の出入りが少ないため冷暖房の効き目が保たれやすく、一年を通して快適、かつ省エネな家を実現することができます
また、外部の湿気が室内に入ると結露やカビにつながる恐れが。
適切な換気を組み合わせることで室内環境が清浄に保たれ、家族の健康を保つ住宅としても注目です。

「高気密」に基準なし?! C値の目安とは

実は、高気密住宅について明確な基準はありません。
ハウスメーカーや施工会社が独自の基準を設けて「高気密高断熱」をうたっているのが現状。
設定も様々なので注意が必要です。
気密性については、設計段階ではあくまで予想値、施工後の住宅で実際に気密測定をすることで数値が判明します。
測定作業はある程度の技術と装置を必要とし、実施していない施工会社も多いため、事前に確認が必要です。
C値は数値が低いほど、すき間がなく気密性が高いことを示します。
それでは以下にC値の目安を見ていきましょう。

C値の数値目安

・10㎠/㎡

気密性に配慮していない場合は10㎠/㎡程度といわれ、一般的な住宅の多くがこのレベルに入ります。
隙間のイメージは、100㎡の床面積あたりA3用紙程度の割合です。

・5.0㎠/㎡

かつて「次世代省エネルギー基準」(2009年に撤廃)において、北海道・東北の一部以外の地域での基準値とされていました。
隙間はB5用紙サイズ程度のイメージです。

・2.0㎠/㎡

かつて「次世代省エネルギー基準」において、北海道・東北の一部の基準値とされていました。
はがき1.3枚分相当のイメージです。

・1.0㎠/㎡

はがき0.6枚程度のイメージで、非常に高い気密性を示します。
高気密住宅というなら、C値1.0以下を目安にしたいところ。

・0.5㎠/㎡

諸外国にそん色ない数値で、優れた気密性を示します。
花粉や黄砂、害虫などの侵入もほとんどないでしょう。
ちなみに海外に目を向けると、カナダでは0.9、スウェーデンでは0.6~0.7以下と、厳しい基準が設けられていることが分かります。
ひら木ではすべての新築注文住宅でC値0.5㎠/㎡以下を性能目標としています。

C値は経年劣化する

新築時に測定するC値は、経年によって次第に劣化していきます。
窓やドアの開閉によって、わずかにすき間が開いてくることや、木造では構造が収縮することが原因として考えられます。
しかし、C値の劣化は最初の2年ほどで進み、その後は安定するとも言われています。
C値が劣化することを見越して、新築時に高い気密性を確保することが、長期的にも高気密を保つポイントです。

まとめ

今回は、住宅の気密性についての基準、C値について解説しました。
住宅の性能についてこだわりたいのであれば、設計段階でC値について確認することはもちろん、必ず気密測定をするようにしてください。
ひら木では、年間通して快適に暮らせる高断熱高気密住宅をご提供しています。
新築注文住宅をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

ZEHビルダー

建築のひら木はZEHの普及に努めています!

ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。

ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。

建築のひら木のZEH普及実績と今後の目標

2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は100%
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2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%

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