地球温暖化の影響もあり、日本の猛暑日は年々増加しています。
加えて、近年のいちじるしい電気代の値上げも見過ごせません。
エアコンをガンガンかけて乗り切る…というのも悩ましく、暑さを我慢していては熱中症の危険も。
今回は、夏でも快適な家の構造にするためのポイントをご紹介します。
「危険な暑さ」を感じさせない、涼やかな家づくりを成功させましょう!
将来、日本の夏はさらに過酷な暑さに
最高気温35℃以上の猛暑日、夜間の最低気温が25℃以上の熱帯夜は、年々増加傾向にあります。
特に昨年は9日連続の猛暑日、6月中の40℃超えなど、「観測史上最長」や「観測史上初」といった、今までにない深刻な暑さが記録されました。
参考:環境省 熱中症予防情報サイト 資料「令和4年夏の記録的な暑さ」
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/ic_rma/R0403/doc01-3.pdf
また消防庁によると、熱中症の発生場所の第1位は屋外ではなく住居ということです。
将来的に暑さがより厳しくなることを考えれば、夏をいかに快適に過ごせるかという問題は、家づくりにとって必須の検討事項でしょう。
夏涼しい家づくりの工夫5選
それでは、具体的なアイデアをご紹介します。
5つのポイントが守られれば、快適なだけでなく省エネで家計にもやさしい住まいに!
詳しく見ていきましょう。
気密・高断熱を第一に考える
夏涼しく冬暖かい家づくりを叶えるために最も重要なのは、「高気密・高断熱」にすることです。
高気密は、外気の影響を受けにくく室内の空気を逃しにくい空間を作ります。
さらに高断熱にすることで、内外の熱の出入りを防ぎ、魔法瓶のように室内の温度を一定に保ちます。
高気密・高断熱住宅は冷暖房の効き目も良くなるため、省エネ効果も抜群です。
夏だけでなく、冬も通して一年中快適な住まいを実現できるでしょう。
窓は遮熱・遮光を意識
夏を快適に過ごすためには、「遮熱・遮光」を考えることも重要です。
夏の強い日差しは日射熱となり、室内の温度を上昇させます。
一番日射の影響を受けやすい窓は、樹脂サッシとLow-E複層ガラスにすることで、かなりの遮熱効果が期待できます。
また、遮光1級のカーテンや保温効果のあるハニカムスクリーンを使用することにより、さらなる遮熱・遮光の効果を見込めるでしょう。
通風を考慮する
完全空調ではなく自然風も利用したいという場合は、通風を意識した設計が大切です。
風の抜けと通り道を考え、間取りや窓の配置を検討します。
また通風計画は、隣家や塀など周辺環境を含めた検討が必要です。
設計士などプロの意見を参考に計画を進めましょう。
庇を効果的に配置する
大きな開口部などに軒の深い庇を配置するのは、陽の光を効率よく取り込めるメリットがあります。
太陽が真上にのぼる夏場はしっかりと日差しを防ぎ、真横から日が差す冬場は適度に室内に光を取り込みます。
また、荒天時は雨水の侵入を防ぎ、窓を濡れにくく、かつ汚れにくくする点でもおすすめです。
視覚の涼しさを取り入れる
家の性能を高めることはもちろん、見た目にも涼を味わえると、夏の暮らしをより豊かにできます。
おすすめなのは、室内から緑を感じられるようにすること。
窓に沿って効果的に樹木を配置すれば、眩しくもキラキラとした夏の深緑を楽しめるでしょう。
リビングに面して坪庭を配置したり、足元に庭木がのぞく横長窓を設けたり、涼しさを演出する方法はいろいろと考えられます。
まとめ
今回は、夏を快適な住まいにする工夫についてご紹介しました。
せっかくマイホームを建てるなら、快適性はもちろん、積極的に季節を楽しめる家づくりをしていきたいですね。
建築のひら木では、年間を通して快適に暮らせる高気密・高断熱住宅を提供しています。
マイホームをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。